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2015.06.19
整経を上手にするには^_^
湿気マックスな今日は
糸を扱うには最高の一日
ご依頼の着尺用の経糸の準備
気持ち良く作業が出来ました
織物は準備8割、織2割
準備良ければ織手次第で良くも悪くもなるが…
準備悪ければどうしようも無い
この表に出ない地味で地道な作業
自分に嘘をつかないためにも
2割を楽に進めるためにも
昨日からいつになく真剣なのでございます^_^
整経作業
よく外れるのが怖いから強く張る方がいるけど
強く張れば張るほど外れやすくなります。
糸は張れば張るほど弱くなるので
出来る限り張りたくないもの
力のレベルが10だとしたら
糸返し作業と整経作業はレベル1がイイ
たるまない程度に弱く優しく^_^
必要本数と必要長が
全て1のテンションであれば
機に巻く時も余計な事は一切要らなくなるわけですね
って事は織る時は楽々~快適*\(^o^)/*
糸返しは出来る限りゆっくり巻くと
柔らかい糸巻きが出来るし
柔らかい糸巻きだと整経作業で
糸がスムーズに出ますし
整経作業がスムーズできつく無いと
機に巻く作業が驚くほど楽チンになります(^O^)
これで…織傷とはグッバイですね‼︎
↑最低限の織の技術があればですけどf^_^;
でもでも
技術が無くても
ゆっくり焦らず丁寧にやれば
きっとより良い物が出来ますから*\(^o^)/*
糸を扱うには最高の一日
ご依頼の着尺用の経糸の準備
気持ち良く作業が出来ました
織物は準備8割、織2割
準備良ければ織手次第で良くも悪くもなるが…
準備悪ければどうしようも無い
この表に出ない地味で地道な作業
自分に嘘をつかないためにも
2割を楽に進めるためにも
昨日からいつになく真剣なのでございます^_^
整経作業
よく外れるのが怖いから強く張る方がいるけど
強く張れば張るほど外れやすくなります。
糸は張れば張るほど弱くなるので
出来る限り張りたくないもの
力のレベルが10だとしたら
糸返し作業と整経作業はレベル1がイイ
たるまない程度に弱く優しく^_^
必要本数と必要長が
全て1のテンションであれば
機に巻く時も余計な事は一切要らなくなるわけですね
って事は織る時は楽々~快適*\(^o^)/*
糸返しは出来る限りゆっくり巻くと
柔らかい糸巻きが出来るし
柔らかい糸巻きだと整経作業で
糸がスムーズに出ますし
整経作業がスムーズできつく無いと
機に巻く作業が驚くほど楽チンになります(^O^)
これで…織傷とはグッバイですね‼︎
↑最低限の織の技術があればですけどf^_^;
でもでも
技術が無くても
ゆっくり焦らず丁寧にやれば
きっとより良い物が出来ますから*\(^o^)/*
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2011.07.15
祭り帯 完成!!
織物が出来るまでで紹介していた祭り用の帯が1本だけ織り上がりました!!
半纏と合わせるとこんな感じに

今回織った物は織巾19㎝(実際は半分にするんで9.5㎝)
長さが3.5メートル
緯糸の打ち込みは1センチに12段(20/2を3本取り)
私の場合、1時間で50センチくらい織れるようだったので
7時間で織り上がったという事になりますか・・・。
ただ私は持久力がない?
瞬発系で織る為に持久力はないのです(笑)
せいぜい持って1時間、50センチで限界でした・・・。
自分で織ってる方は分かるかと思いますが
限界が近づくとだいたいカラータイマーが鳴り出しますね~(笑)
なんとなくですが織ってるリズムが狂ってきます
シャートントンっていうリズムと音が微妙に狂ってくるんですね
これほど気持が悪い物はないです
なんかイラッとしてきますがみなさんはどうですか~?
手織り、その他、いろいろと物作りなんかだと五感を澄ませとよく言いますが
その五感すべてにいつも同じフィーリングがないとどうも気持が悪い
織機に座った感じ、叩いた感じ、音、強さ
調子がいいときはこれがすべて気持いい
でも、一度狂い出すともう止められない
一心不乱で織る
疲れたり、心が乱れたり、他の欲望がでてくると・・・
あれっ、あれあれあれ~~~~~~~今までの調子の良さが一気に崩れる瞬間
ま、そういうときはとりあえず休む
心有らずでやるとだいたいろくな事はないですから。。。
と、なかなか進まないながらも久々に一つ織り上げる事が出来ました
気持がいいものです!!
もう一本残ってますが、来週の祭りまでには・・・どうだろ???
出来上がった帯はつけるかどうか?分かりませんが・・・
つけるとしたらどっちがつけると思います???
ご想像におまかせします(笑)
参考までに私はとってもやさしいです・・・?
半纏と合わせるとこんな感じに

今回織った物は織巾19㎝(実際は半分にするんで9.5㎝)
長さが3.5メートル
緯糸の打ち込みは1センチに12段(20/2を3本取り)
私の場合、1時間で50センチくらい織れるようだったので
7時間で織り上がったという事になりますか・・・。
ただ私は持久力がない?
瞬発系で織る為に持久力はないのです(笑)
せいぜい持って1時間、50センチで限界でした・・・。
自分で織ってる方は分かるかと思いますが
限界が近づくとだいたいカラータイマーが鳴り出しますね~(笑)
なんとなくですが織ってるリズムが狂ってきます
シャートントンっていうリズムと音が微妙に狂ってくるんですね
これほど気持が悪い物はないです
なんかイラッとしてきますがみなさんはどうですか~?
手織り、その他、いろいろと物作りなんかだと五感を澄ませとよく言いますが
その五感すべてにいつも同じフィーリングがないとどうも気持が悪い
織機に座った感じ、叩いた感じ、音、強さ
調子がいいときはこれがすべて気持いい
でも、一度狂い出すともう止められない
一心不乱で織る
疲れたり、心が乱れたり、他の欲望がでてくると・・・
あれっ、あれあれあれ~~~~~~~今までの調子の良さが一気に崩れる瞬間
ま、そういうときはとりあえず休む
心有らずでやるとだいたいろくな事はないですから。。。
と、なかなか進まないながらも久々に一つ織り上げる事が出来ました
気持がいいものです!!
もう一本残ってますが、来週の祭りまでには・・・どうだろ???
出来上がった帯はつけるかどうか?分かりませんが・・・
つけるとしたらどっちがつけると思います???
ご想像におまかせします(笑)
参考までに私はとってもやさしいです・・・?
2011.07.06
織物が出来るまで その3
ここ最近すっかり週1ペースとなってしまってる
やること、やりたいことがホント多過ぎて・・・。
どうもパソコンを開くまでたどりつかない
ま、それくらい充実してるってことですかね(笑)
節電も騒がれてるしちょうどいい???
ということにしといてくださいな。
織物が出来るまでというのをやっておきながらその2から大分時間がたってしまいましたが
着々と進んでおります
このブログの更新をさぼってでも織る事に専念していたのですよ!!
なんとか1本くらいは出来そうな気がする・・・
前回まではこちら
http://ryu1028.blog37.fc2.com/blog-category-28.html
前回は織機に経糸を巻く所まででした
まずは織物を織るには経糸を上下に上げ下げして緯糸を入れなくてはいけません
その為の装置が綜絖(そうこう)と言います
織物に関する感じはだいたい糸が付きますのでよく見ててくださいね
その綜絖に糸を通す作業が綜絖通しといいます、そのまんまですね。。。

一本一本、針金の真ん中に空いてる穴に通していきます。
この穴はいろんな大きさがあって、着物等の細くて本数が多い場合は細い針金で穴も小さい物を使います
反対にウール等の太い糸の時は太くて丈夫な物で穴も大きい物を使います

この穴、正面を向いてるように見えますが実は少し右に傾いてます
それは右から通す時に通しやすいようにともう一つ理由があって
場所を取らないようにしています
正面を向いてると穴の大きさ分の面積を必要としますが
傾いてればその分使用する面積が少なくて済みますね
ということは糸が擦れ合うのを少しでも防げるという事です
要するに細くて穴も小さければ場所が少なくて済む
糸がこすれあって切れたり静電気が起きたりする事を防ぐわけです
なのでこの向きや上下をばらばらに使ってるとこの効果が薄れてしまうので織物されてる方はご注意を!!
それと面倒くさがって綜絖を両脇に余らせてたりする方も目にしますが
それはやめた方がいいです!!
理由は第一に奇麗に織れないからです!!
と、綜絖(そうこう)通しが終わると織幅を決めているもの
織物というとバッタンバッタンという音が一番イメージ出来ると思いますが
その音がしている部分にあたります
その道具を筬(おさ)と言います
竹で成るという漢字を書きますがこれもその名の通り昔は竹で出来ていました
今は竹で作る職人がほとんどいない為にステンレス等の金属を使用しています
竹も有りますが直すのに時間もお金もかかりますので持ってる方は大事に取っておいてください!!
よく金属よりも竹の方があたりが柔らかで全然違うのよ~なんて方いらっしゃいますが
数百万円もする反物でもほとんどが金属の筬で織られていますので全く変わりません
というよりも出来上がりを見てこれが竹で~と評価出来る方がいたら会ってみたい物です(笑)
ただし、織機によって織物の風合いが違ってくる事は間違い有りません
よく目にする高機というものと結城紬などが織られてるいざり機というものがありますが
後者のいざり機の方が風合いは格段にいいです
その分織る人は熟練してないと出来ないしとても体に負担があります
なのでお値段もお高いですがとってもいい物に仕上がります
越後上布、からむし、しな布などもいざり機で織られてます
ちょっと話がそれましたが、また別の時にでも織機のお話をいたしましょう。
話を戻して、筬(おさ)に経糸を通す作業に入ります
これは織る幅よりも縮み分を足した幅に通します
その幅を筬通し幅と言います
そして筬にはすきまが空いてますがこれを羽(は)と言います
これは糸の太さや経糸の密度によって変えます
今回使用してるのは1センチ間に8つのすきまがあるものなので
8羽/㎝という筬を使用します
これは紬の着尺ですとこの倍の16羽/㎝くらいの物を使う事が多いですが
これもどんな風合いや物にするかで微妙に変えます
10センチで換算すると違いが見えると思いますが160羽と164羽でも
経縞なんかだと結構違ってくるのです
この辺りは作者のこだわりの所ですね~!!
私はこの8羽という筬の隙間に4本ずつ入れる事にしました
普段は2本ずつ入れたりすることが多いですが密度を濃くするために倍にしてます
なぜ、16羽に2本入れじゃいけないのとなるかもしれませんが
糸が太いので16羽では隙間が細すぎて糸がこすれて切れてしまうからです


19センチに通した所です
これは19センチで8羽4本入れですので
19センチ×8羽=152羽×4本入れ=608本となります
後はこの経糸を織機に結び足踏み等を結び織り出す訳です
それで織った所が

こんな感じの模様になりました!!
後は一心不乱に織るだけ
この一心不乱、心が乱れるとホントに良くないです
何か不安や悩み、考え事、そこに心が有らぬときは織るべからず!!
正直にでるもんです・・・。
心穏やかに集中力がある日をとりあえず探してみると・・・・・・あるの???
こいつがいるかぎり・・・(笑)

やること、やりたいことがホント多過ぎて・・・。
どうもパソコンを開くまでたどりつかない
ま、それくらい充実してるってことですかね(笑)
節電も騒がれてるしちょうどいい???
ということにしといてくださいな。
織物が出来るまでというのをやっておきながらその2から大分時間がたってしまいましたが
着々と進んでおります
このブログの更新をさぼってでも織る事に専念していたのですよ!!
なんとか1本くらいは出来そうな気がする・・・
前回まではこちら
http://ryu1028.blog37.fc2.com/blog-category-28.html
前回は織機に経糸を巻く所まででした
まずは織物を織るには経糸を上下に上げ下げして緯糸を入れなくてはいけません
その為の装置が綜絖(そうこう)と言います
織物に関する感じはだいたい糸が付きますのでよく見ててくださいね
その綜絖に糸を通す作業が綜絖通しといいます、そのまんまですね。。。

一本一本、針金の真ん中に空いてる穴に通していきます。
この穴はいろんな大きさがあって、着物等の細くて本数が多い場合は細い針金で穴も小さい物を使います
反対にウール等の太い糸の時は太くて丈夫な物で穴も大きい物を使います

この穴、正面を向いてるように見えますが実は少し右に傾いてます
それは右から通す時に通しやすいようにともう一つ理由があって
場所を取らないようにしています
正面を向いてると穴の大きさ分の面積を必要としますが
傾いてればその分使用する面積が少なくて済みますね
ということは糸が擦れ合うのを少しでも防げるという事です
要するに細くて穴も小さければ場所が少なくて済む
糸がこすれあって切れたり静電気が起きたりする事を防ぐわけです
なのでこの向きや上下をばらばらに使ってるとこの効果が薄れてしまうので織物されてる方はご注意を!!
それと面倒くさがって綜絖を両脇に余らせてたりする方も目にしますが
それはやめた方がいいです!!
理由は第一に奇麗に織れないからです!!
と、綜絖(そうこう)通しが終わると織幅を決めているもの
織物というとバッタンバッタンという音が一番イメージ出来ると思いますが
その音がしている部分にあたります
その道具を筬(おさ)と言います
竹で成るという漢字を書きますがこれもその名の通り昔は竹で出来ていました
今は竹で作る職人がほとんどいない為にステンレス等の金属を使用しています
竹も有りますが直すのに時間もお金もかかりますので持ってる方は大事に取っておいてください!!
よく金属よりも竹の方があたりが柔らかで全然違うのよ~なんて方いらっしゃいますが
数百万円もする反物でもほとんどが金属の筬で織られていますので全く変わりません
というよりも出来上がりを見てこれが竹で~と評価出来る方がいたら会ってみたい物です(笑)
ただし、織機によって織物の風合いが違ってくる事は間違い有りません
よく目にする高機というものと結城紬などが織られてるいざり機というものがありますが
後者のいざり機の方が風合いは格段にいいです
その分織る人は熟練してないと出来ないしとても体に負担があります
なのでお値段もお高いですがとってもいい物に仕上がります
越後上布、からむし、しな布などもいざり機で織られてます
ちょっと話がそれましたが、また別の時にでも織機のお話をいたしましょう。
話を戻して、筬(おさ)に経糸を通す作業に入ります
これは織る幅よりも縮み分を足した幅に通します
その幅を筬通し幅と言います
そして筬にはすきまが空いてますがこれを羽(は)と言います
これは糸の太さや経糸の密度によって変えます
今回使用してるのは1センチ間に8つのすきまがあるものなので
8羽/㎝という筬を使用します
これは紬の着尺ですとこの倍の16羽/㎝くらいの物を使う事が多いですが
これもどんな風合いや物にするかで微妙に変えます
10センチで換算すると違いが見えると思いますが160羽と164羽でも
経縞なんかだと結構違ってくるのです
この辺りは作者のこだわりの所ですね~!!
私はこの8羽という筬の隙間に4本ずつ入れる事にしました
普段は2本ずつ入れたりすることが多いですが密度を濃くするために倍にしてます
なぜ、16羽に2本入れじゃいけないのとなるかもしれませんが
糸が太いので16羽では隙間が細すぎて糸がこすれて切れてしまうからです


19センチに通した所です
これは19センチで8羽4本入れですので
19センチ×8羽=152羽×4本入れ=608本となります
後はこの経糸を織機に結び足踏み等を結び織り出す訳です
それで織った所が

こんな感じの模様になりました!!
後は一心不乱に織るだけ
この一心不乱、心が乱れるとホントに良くないです
何か不安や悩み、考え事、そこに心が有らぬときは織るべからず!!
正直にでるもんです・・・。
心穏やかに集中力がある日をとりあえず探してみると・・・・・・あるの???
こいつがいるかぎり・・・(笑)

2011.06.14
織物が出来るまで その2
本日の仙台も快晴でしたが
昨日に引き続き突然のにわか雨
スコールのような感じでしたね
朝の天気予報はこまめにチェックしといたほうが良さそうです。。。
さて昨日のミシン教室はまだまだ習い事なのでありますが
本職の織物の続き行ってみましょう
すずめ踊り用の帯ですね
前回は経て糸を準備する整経作業まででした
http://ryu1028.blog37.fc2.com/blog-entry-554.html
今回はその経糸を織機に巻く所までです
整経台からはずした経糸の束を均等に織巾に広げます
ただし織巾はあくまでも織上がりの巾であり
準備するのは縮み分を考えて5%ほど広げておきます(物により違います)
今回は18センチに仕上げたいので19.5センチに設計しております
600本の糸束を19.5センチに広げるのに
粗筬(あらおさ)という道具を使います

5ミリ間隔に針が打ってあります
この道具を利用して均等に割り振りします
そこまでして巻き付けようの布に固定した所が上の写真ですね
固定方法は地域や人によって様々ですがうちでは米沢の方法をとってるので簡単!!
機に直ではなく紐を使う方法ですがこれは内緒(笑)
工房に来てくれたら丁寧にご指導致します
というのも写真や文章では書く事が出来ない所なもんでご了承下さい
いい塩梅、いい加減な所です
ここまでの作業がいい仕事出来てれば何本だろうが何メートルだろうが織機に巻くのは簡単です
巻くのに時間がかかってしょうがない、糸がたるんでしょうがないという方は
ここまでの作業がうまくいってないと思われます
そんな状態を無理して、我慢しながら、たっぷり時間をかけて巻いてしまうと
この後の作業が大変だったり、きれいに織れなかったりすることありませんか~???
そのほとんどの原因がここまでにありますので、ここまでの作業を見直してみるといいでしょう
それはおいといて、織機に巻きましょう

1人で巻く事も可能ですが2人いればラクチンですね
1人がひっぱり、もう1人が織機に巻き取ります
たるみが出ないようにいい塩梅で巻いて行きます
これもどれくらいという表現は難しいです
こんぐらい!!ですとしか言えない所ですね~

そして織機に巻かれた所が

このように経糸が巻かれ格納されています
パイプの所は命綱の綾です!!
そして糸が巻かれてる部分を尾巻きまたは男巻きと言います
織機の尾っぽだから尾巻きというのもあるし
この作業は男の人の仕事だった為に男巻きとも言われてます
それだけきつくしっかり巻く必要があるという事です
もし織り始めて経糸に筋やポコポコと織ムラがでるようならばここがユルい事が原因が多いです。
これで経て巻き作業が終わりましたので
次回は経糸を上げ下げする綜絖(そうこう)という所に糸を通す作業になります。
まだまだ準備は続きます。
縫い物に比べるとホントに先が長~~~~~~いですな~。
のんびりゆっくり時間をかけて・・・。時間を忘れ・・・。
時計なんか捨ててしまえ~~~~~?
昨日に引き続き突然のにわか雨
スコールのような感じでしたね
朝の天気予報はこまめにチェックしといたほうが良さそうです。。。
さて昨日のミシン教室はまだまだ習い事なのでありますが
本職の織物の続き行ってみましょう
すずめ踊り用の帯ですね
前回は経て糸を準備する整経作業まででした
http://ryu1028.blog37.fc2.com/blog-entry-554.html
今回はその経糸を織機に巻く所までです
整経台からはずした経糸の束を均等に織巾に広げます
ただし織巾はあくまでも織上がりの巾であり
準備するのは縮み分を考えて5%ほど広げておきます(物により違います)
今回は18センチに仕上げたいので19.5センチに設計しております
600本の糸束を19.5センチに広げるのに
粗筬(あらおさ)という道具を使います

5ミリ間隔に針が打ってあります
この道具を利用して均等に割り振りします
そこまでして巻き付けようの布に固定した所が上の写真ですね
固定方法は地域や人によって様々ですがうちでは米沢の方法をとってるので簡単!!
機に直ではなく紐を使う方法ですがこれは内緒(笑)
工房に来てくれたら丁寧にご指導致します
というのも写真や文章では書く事が出来ない所なもんでご了承下さい
いい塩梅、いい加減な所です
ここまでの作業がいい仕事出来てれば何本だろうが何メートルだろうが織機に巻くのは簡単です
巻くのに時間がかかってしょうがない、糸がたるんでしょうがないという方は
ここまでの作業がうまくいってないと思われます
そんな状態を無理して、我慢しながら、たっぷり時間をかけて巻いてしまうと
この後の作業が大変だったり、きれいに織れなかったりすることありませんか~???
そのほとんどの原因がここまでにありますので、ここまでの作業を見直してみるといいでしょう
それはおいといて、織機に巻きましょう

1人で巻く事も可能ですが2人いればラクチンですね
1人がひっぱり、もう1人が織機に巻き取ります
たるみが出ないようにいい塩梅で巻いて行きます
これもどれくらいという表現は難しいです
こんぐらい!!ですとしか言えない所ですね~

そして織機に巻かれた所が

このように経糸が巻かれ格納されています
パイプの所は命綱の綾です!!
そして糸が巻かれてる部分を尾巻きまたは男巻きと言います
織機の尾っぽだから尾巻きというのもあるし
この作業は男の人の仕事だった為に男巻きとも言われてます
それだけきつくしっかり巻く必要があるという事です
もし織り始めて経糸に筋やポコポコと織ムラがでるようならばここがユルい事が原因が多いです。
これで経て巻き作業が終わりましたので
次回は経糸を上げ下げする綜絖(そうこう)という所に糸を通す作業になります。
まだまだ準備は続きます。
縫い物に比べるとホントに先が長~~~~~~いですな~。
のんびりゆっくり時間をかけて・・・。時間を忘れ・・・。
時計なんか捨ててしまえ~~~~~?
2011.06.11
織物が出来るまで その1
久しぶりに自分で織る事になったので
織物ができる過程を載せて行きましょう
織物と言うだけあって織るって事がメインになってるようですが
準備が8割、織は2割
つまり下準備が悪いものはいくら技術のある人が織ってもそれなりにしか出来ないし
準備がきちんと出来てるものは初めての人が織ってもそれなりに出来るのです
でもこの準備作業を知ってる人は織物やってる人くらいでしょう
でもプロなんかで知らないって人もいるんですね~
それは織物はほとんど分業だからです
染めは出来ても織物はよく分からないとか
織る事は出来ても染めや糸の事はよく分からなかったり
織物産地に行って職人さんに質問してみるといいよ
素人相手だと思って適当に答える人がたま~にいるんでご注意を!!
それでもその道ではめちゃくちゃすごい技を持ってる人多いから見る価値はあるけどね。
では織物が出来るまでを自分の作業を見せながらご紹介していきます
少しずつなのでのんびりとお付き合い下さいね
では織物の行程を一通り書いてみると
設計(何を織るのか)→糸を作る、用意する→染色→糸巻き→整経(経糸の準備)→経巻き(織機に巻く)
→小拵え(こごしらえ、糸を通す作業)→織→湯通し→完成
ざっとこんな感じですが知らない方に取ってはなんなのかよく分からないですよね
そんな所が少しでも分かれば手織り物がどうしてお高いのかの謎が少しだけ解けるかな~。
その他にも業界のいろいろもあるところなんでそれはまた別の時に。
まずは設計です。
今回はすずめ踊りの時につける角帯を木綿で織る事にしました
帯なのである程度しっかりと張りの有る感じに
すずめのカラーに赤鞘の赤を取り入れた色合いに
詳細ははぶきます。
糸は20/2(531.6デニール)を使用
糸にはだいたい油分が付着してるのでそれを取り除かないと染まらないので
染める前に油を取り除き、きれいな色になるように白く晒します
そうしてから染色

今回は茶系を5色と赤を1色の計6色を染めました

だいたい1色につき約1時間ほどです
そして染めた糸には織易くするように糊付けをします
これをするのとしないのとでは大違い(糊の濃度は経験値)
その糸が乾いたら六角枠というものに糸を巻きます

巻いてる機械は座繰り機と言います。
この六角枠は米沢の物で、地域によって大きさも形も様々です
米沢は絹物が多いのでよりコンパクトに置けるようにこの形なんでしょうね

しな織やからむし織りなんかは糸が固いので小さいとすぐにコイルのようになっちゃうので
大きい四角い枠を使ってますね
そのうちご紹介しましょう
次に経糸を必要な本数と長さ分用意する作業
整経(せいけい)またはのべ、手で延べるのを手延べとも言います
手延べうどんっての聞いた事有りますでしょ???それと一緒です
今回は19センチ幅に600本で11メートル用意する事にしました

幅が1メートルの整経台なので11段延べると11メートルになりますね
終わると紐でしばり大事な大事な綾も紐で取り

綾は上の4本の杭の所と下の2本の所に取ってあります

この綾は織り終わるまで必要なのですが糸の順番をつけてる命綱のような物
これがなくなると糸くず同然に
終わったら台からはずして経玉(へだま)という巻き方で一時保存

ここまでの作業が上手くいってると半分くらい上手くいったも同然
自慢じゃないけどエクセレントですね~(笑)
織物は行程が多くて長いので一つ一つがホント大事
一つでもトラブルが起きるとだいたいず~~~っとトラブル続き
一番理想なのは織り上がるまでに出来る限り糸に触らない事
要するに、面倒くさがらずに一つ一つ丁寧に心を込めてやるってことですね!!
これなんかは心がこもりすぎてて暑過ぎっすね(苦笑)
次は織機に巻く所からですね
また来週!!
ちなみに使用してる道具類はすべて自家製です
とっても便利で使いやすく頑丈に作ってありますので気になる方は是非!!
お値段もとってもリーズナブルだよん。。。
まごころ込めてお作りしますが、暑苦しくならないようには気をつけます(笑)
織物ができる過程を載せて行きましょう
織物と言うだけあって織るって事がメインになってるようですが
準備が8割、織は2割
つまり下準備が悪いものはいくら技術のある人が織ってもそれなりにしか出来ないし
準備がきちんと出来てるものは初めての人が織ってもそれなりに出来るのです
でもこの準備作業を知ってる人は織物やってる人くらいでしょう
でもプロなんかで知らないって人もいるんですね~
それは織物はほとんど分業だからです
染めは出来ても織物はよく分からないとか
織る事は出来ても染めや糸の事はよく分からなかったり
織物産地に行って職人さんに質問してみるといいよ
素人相手だと思って適当に答える人がたま~にいるんでご注意を!!
それでもその道ではめちゃくちゃすごい技を持ってる人多いから見る価値はあるけどね。
では織物が出来るまでを自分の作業を見せながらご紹介していきます
少しずつなのでのんびりとお付き合い下さいね
では織物の行程を一通り書いてみると
設計(何を織るのか)→糸を作る、用意する→染色→糸巻き→整経(経糸の準備)→経巻き(織機に巻く)
→小拵え(こごしらえ、糸を通す作業)→織→湯通し→完成
ざっとこんな感じですが知らない方に取ってはなんなのかよく分からないですよね
そんな所が少しでも分かれば手織り物がどうしてお高いのかの謎が少しだけ解けるかな~。
その他にも業界のいろいろもあるところなんでそれはまた別の時に。
まずは設計です。
今回はすずめ踊りの時につける角帯を木綿で織る事にしました
帯なのである程度しっかりと張りの有る感じに
すずめのカラーに赤鞘の赤を取り入れた色合いに
詳細ははぶきます。
糸は20/2(531.6デニール)を使用
糸にはだいたい油分が付着してるのでそれを取り除かないと染まらないので
染める前に油を取り除き、きれいな色になるように白く晒します
そうしてから染色

今回は茶系を5色と赤を1色の計6色を染めました

だいたい1色につき約1時間ほどです
そして染めた糸には織易くするように糊付けをします
これをするのとしないのとでは大違い(糊の濃度は経験値)
その糸が乾いたら六角枠というものに糸を巻きます

巻いてる機械は座繰り機と言います。
この六角枠は米沢の物で、地域によって大きさも形も様々です
米沢は絹物が多いのでよりコンパクトに置けるようにこの形なんでしょうね

しな織やからむし織りなんかは糸が固いので小さいとすぐにコイルのようになっちゃうので
大きい四角い枠を使ってますね
そのうちご紹介しましょう
次に経糸を必要な本数と長さ分用意する作業
整経(せいけい)またはのべ、手で延べるのを手延べとも言います
手延べうどんっての聞いた事有りますでしょ???それと一緒です
今回は19センチ幅に600本で11メートル用意する事にしました

幅が1メートルの整経台なので11段延べると11メートルになりますね
終わると紐でしばり大事な大事な綾も紐で取り

綾は上の4本の杭の所と下の2本の所に取ってあります

この綾は織り終わるまで必要なのですが糸の順番をつけてる命綱のような物
これがなくなると糸くず同然に
終わったら台からはずして経玉(へだま)という巻き方で一時保存

ここまでの作業が上手くいってると半分くらい上手くいったも同然
自慢じゃないけどエクセレントですね~(笑)
織物は行程が多くて長いので一つ一つがホント大事
一つでもトラブルが起きるとだいたいず~~~っとトラブル続き
一番理想なのは織り上がるまでに出来る限り糸に触らない事
要するに、面倒くさがらずに一つ一つ丁寧に心を込めてやるってことですね!!
これなんかは心がこもりすぎてて暑過ぎっすね(苦笑)
次は織機に巻く所からですね
また来週!!
ちなみに使用してる道具類はすべて自家製です
とっても便利で使いやすく頑丈に作ってありますので気になる方は是非!!
お値段もとってもリーズナブルだよん。。。
まごころ込めてお作りしますが、暑苦しくならないようには気をつけます(笑)
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